日々の生活倉庫

日々の生活で経験したこと、家事、育児、介護、購入した商品、ホビーなど 、”これは生活に役立つのでは”と感じたことを紹介します。

KALDI のタピオカ粉で作るタピオカ。ちねり効果でもっちもち!しかも夏休みの自由研究に最適

スイーツやドリンクですっかりお馴染みになった タピオカ。

日本人に好まれる「もちもち食感」が特徴。

f:id:mdesign0516:20190720233228j:image

この「もちもち食感」。日本人が美味しいと感じる食感ランキング トップの常連ワードです。

特に、10代 20代の女性の支持が多いそうです。(BMFT「おいしいを感じる言葉時系列ランキング」より)

昨今のタピオカブームは、日本人の好みに裏付けされたものなんですね。

そんなタピオカブームに乗って、KALDIで購入した タピオカ粉 から タピオカ を作ってみましたので紹介します。

◆          ◆          ◆          ◆          ◆          ◆

【 目次 】

◆          ◆          ◆          ◆          ◆          ◆

 

タピオカ粉(タピオカスターチ)とは

タピオカ粉の原料は、南アメリカ原産のキャッサバ芋の根茎部から採れる「でん粉 」です。

加熱により吸水膨潤しやすく、ジャガイモやサツマイモのでん粉より粘度が高く、” もちもちして透明 ” なのが特徴。

ミスタードーナツの ” ポンデリング ” にも使用されています。

また各種でん粉の中でも特に 無味,無臭であるため、食品利用に最適であり、世界のでん粉生産量の内、タピオカでん粉は コーンスターチに次いで 2番目に多い生産量となっています。

しかも生産コストが安価で、最近ではコーンスターチから置き換える動きもあります。

意外にも でん粉業界では、タピオカ粉は メジャーな存在なんですね。

キャッサバ芋は、ジャガイモ、サツマイモと並んで ” 世界三大芋類 ” の1つ。

f:id:mdesign0516:20190721144114j:image

 

今更聞けない 「 でん粉 」 とは

緑色の植物が葉緑体を使って太陽と空気中の二酸化炭素と水から光合成を行うことによって作られる物資で、ほとんどの緑色植物に存在します。
いわゆる 「 太陽のエネルギーをぎっしり包み込んだエナジーボール 」として、植物のみならず私たち人間のエネルギー源として利用されています。

f:id:mdesign0516:20190721144815j:image

でん粉は ” ブドウ糖 ” が集まって構成される物質で、砂糖などと同じ ” 糖質 ” になるのため、「 タピオカを食べ過ぎると太る 」と言われる要因の1つがここにあります。

 

食卓に並ぶ「 でん粉 」の原料と用途 

⚫︎コーンスターチ(とうもろこし)

” サクサク食感 ”と” なめらかなとろみ ” 効果が特徴。

揚げ衣、焼き菓子などに使うと、サクっと軽い食感になります。

低温でもとろみを維持できるので、カスタードクリームのとろみや、プリンの凝固剤としても適しています。

f:id:mdesign0516:20190721145723j:image

⚫︎ばれいしょでん粉(ジャガイモ)

” 高い粘性 ”と” 弾力ある食感 ” が特徴。

かまぼこや麺類(コシ、つるみ)に利用されています。

” 無色,無味,無臭 ” の特性から、大福や餃子の皮の表面のうち粉、タレ、ソースのつや出しにも利用されます。

f:id:mdesign0516:20190721150305j:image

⚫︎かんしょでん粉(サツマイモ)

ほとんどが糖化原料として利用されています。

” 柔らかい弾力 ”と” 歯切れの良い食感 ” が特徴。

糊液(粘性をもった液)が ゲル化 し易いという特徴を利用して、わらび餅 や くずきり にも使用されます。

ちなみに比較対象とされる タピオカ粉 は ゲル化 しにくい性質を持ちます。

f:id:mdesign0516:20190721150719j:image

⚫︎小麦でんぷん粉(小麦)

他のでん粉と比較して 粘度を保つ時間が長く(老化が遅い)、安定してソフトでしなやかな食感を付与できます。

名古屋名物 ” ういろう ” にも使われています。

f:id:mdesign0516:20190721150008j:image

⚫︎片栗粉(カタクリ

カタクリの根茎から作られるでん粉で、生産量が少なく高価なものです。

中華料理などのとろみつけに使用されます。

最近では、ジャガ芋から作られるでん粉が片栗でん粉に性質がにているため、店頭に並ぶ殆どの片栗粉は、安価なジャガ芋でん粉となっています。

f:id:mdesign0516:20190721151949j:image

 

このように様々な原料から作られる「でん粉」 は、その性質によって色々な料理から医薬品、工業製品にまで使い分けられています。

 

タピオカ粉からタピオカを作る レシピ

使用したのは、KALDI で購入した タピオカ粉です。500g 税込 422円 ( 国内製造  )

f:id:mdesign0516:20190721152502j:image

 

今回は、100g  使用します。

f:id:mdesign0516:20190721152935j:image

 

熱湯 40ccと黒糖シロップ 10ccを加えます。

熱湯は 65〜75℃ くらいです。

ぬるいと粘性が出ません。

※ 甘味を加えない場合は、熱湯 50cc のみを加えます。

f:id:mdesign0516:20190721152932j:image

( 最初はなかなか馴染みません。)

【 重要ポイント 】

タピオカでん粉は、62〜73℃で 粘性(糊化)が出ますので、70℃ 前後の熱湯を使用し、手早く馴染ませてください。

 

手でこねます。

手早く 耳たぶくらいの硬さになるようこねます。ひとまとめにならない場合は、パサつきが無くなるまで、少しずつ 熱湯を足します。

入れすぎると、粘性が無くなってしまうので注意して下さい。
f:id:mdesign0516:20190721152948j:image

 

気持ち大きめに チネリ ます。

直径 8㍉ から 1㌢ くらい。小さいと茹でた時にとろけてしまいます。

100g のタピオカ粉を チネル のに、1人で 1.5時間。かなり根気がいる作業です。

( 写真は、半分の 50g です )
f:id:mdesign0516:20190721152942j:image

【 アドバイス

チネリ 作業は時間がかかります。作業中は、乾燥しないように 濡れ布巾をボールに被せて保湿をしておきます。

また、作業は小分けにして、使わない糊化状態のタピオカ粉は、ラップをして冷蔵庫に入れて置きます。

 

たっぷりの水を沸騰させ、30分〜40分 中火 で茹でます。途中、水がなくなったら差水をします。
f:id:mdesign0516:20190721152938j:image

加熱時間が長過ぎると、溶解してしまうので注意して下さい。

 

ザルにあげ、流水で洗います。
f:id:mdesign0516:20190721152951j:image

 

シロップ や 黒糖シロップ に漬けて完成。(写真は黒糖シロップ)

シロップに漬けておく理由は、保存時の粘性を維持するためです。
f:id:mdesign0516:20190721152945j:image

 

冷蔵庫で保存します。

少し硬くなってしまいますが、食べる時に 電子レンジで 10〜15秒 ほど加熱すると柔らかくなります。

加熱しすぎるとさらに硬くなってしまうので注意して下さい。

 

評価

とても、もちもちして美味しいです。

スイーツ店で食べるタピオカと遜色ないです。

通常のタピオカは、容器の中でコロコロと雪だるまのように丸く製造するので、ちねり で作るタピオカは、圧力による密度の違いからか、もちもち感がより高いように思えます。

大きさを好みに合わせることができ、作業労力を気にしなければ、とても安価にタピオカを楽しむことが出来ます。

f:id:mdesign0516:20190721195805j:image

しかし・・・

思った以上に作業が大変です。面倒臭いです。

しかも、粘性を出す工程が なかなかシビアな作業を要求されます。慣れが必要です。

さらに、冷蔵保存したタピオカを電子レンジで加熱する際も、量によって加熱時間を微調整する必要があります。

ですので、本音は・・・

自宅でタピオカを気軽に楽しむのであれば、 乾燥タピオカ か 冷凍タピオカ で良いかなと。

乾燥タピオカ は茹でるのに 30分、冷凍タピオカ は 30秒ほどで出来上がります。

ただ、ものづくりの大変さを感じることは良い事だと思います。

例えば、夏休みの自由研究でお子さんと でん粉 の事を調べながら、一緒にタピオカを作ってみるのも良いですし、自分好みのタピオカを極める自称 ”タピオカ職人” を目指すのも良いかと。

我が家は、この後、余ったタピオカ粉をどうしようかと思案中。

「 もちもち 」の特性を活かした料理を試してみようかなと思う今日この頃であります。

以上でございます。